2010年09月06日

法隆寺釈迦三尊像解析 八放射状連結全方向二段マトリクス

mathura-A1の解析が急激に進展した結果、発見された高次マトリクスの適用が当然グプタ仏と飛鳥仏にあることはほとんど疑いないことであり、最初にこの像において作業をやってみた次第です。八方向放射連結全方向二段マトリクスの全フィールドを余すところなく造形規定に用いていることが確認されました。これはすごい。まさかここまでのこととはついこないだまでは全く思っておりませんでした。

法隆寺釈迦三尊像解析 八放射状連結全方向二段マトリクス
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法隆寺釈迦三尊像の解析図版は、ここまでのところ像本体対応と頭光対応の二種を準備してきておりますが、まず本体対応で作業を終えたところであります。この後頭光位置対応の図版を作成しますが、この像本体対応図版によっても完全に明らかである最重要事項をまず述べますと、光背の外形および内部の詳細規定、特に注目されるのは頭光周りに配置される如来像群が高次マトリクスにより綿密に規定されている事実でありましょう。光背下方左右の如来にいたっては、マトリクス側に生じてる仏龕状の円弧群構成形状に相当な精度ではまり込んでいます。頭光対応図版と、頭光単体でのより精度の高い解析図版の作成の結果、さらに明確に示せることと思います。(補足:ただ不可解なのは、上部中央の如来が著しく中心軸からずれていることです。他の領域の精度から考えてこれは謎です。意図してずらしてるとしか思えないほどのずれ具合であります。)

本体と別造形であるために両脇侍の位置は高次マトリクスに対して多少のずれが生じてる可能性があると考えていたのですが、現実は光背と本体の状態に比較してそれほど大きなものではないようです。規定の解釈はなるほどと納得してしまう絶妙の選択が見て取れます。像と光背のムーブメント、頭部飾りの外形や蓮座の花弁がマトリクス側円組織に絶妙に対応していることが確認できます。両脇侍共に両手の規定および腰から下に伸びる湾曲する衣は、その箇所を通過するマトリクス側円弧の束に規定されていることは明らかであります。
posted by コマプ墨田 at 15:28| 仏教関係調査